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城西病院での初診内容その3
その1その2からの続きです。

次は、検査する内容は決まったのでその後の心理的な治療についての説明です。



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実はそれ以外に流産の原因はもう半分ある。

いままで、妊娠反応が出てね妊娠初期に生理痛のようなお腹の痛みを感じたかどうかを思い出してほしい。それと、妊娠反応が出てからの精神状態はどうだったか?

さっき言ったように、子宮血管はとぐろをまいているから交感神経がものすごく緊張になると萎縮しちゃって虚血と同じ状態になる。そうすると赤ちゃんにはものすごく低酸素状態の子宮内環境になるから非常に危険なんですね。

ストレスが流産を引き起こすっていうことはもう分かっている。それはいろんな人が報告書を出していて証明しているんですよ。

ただ、そういうストレス状態だと流産するっていうのは分かっているけど、客観的な数値では出てこないからやりづらいというだけ。たった一つ、症状として生理痛のような痛みがあるとか、寝られないとかそういうことがあると、ストレスがある可能性が高いということは分かる。

で、バファリン81mgは今飲んでるの?
-高温期に一日一錠です。
高温期だけね。それで良いでしょう。

僕はここにも書いてあるんだけど、半錠がいいと思う。これは根拠があって、バファリン81mg一錠っていうのは本人が血栓を作るような場合には有効なんだけどそれは病的血管の場合だからね。あなたのような正常血管の場合には半錠でいいと思います。ここにも書いてあるのでね。読んでください(と資料を渡される)

不育症というのは予防治療というスタンスです。

次の妊娠に向けてだけど抗リン脂質抗体も含めて、100%流産するわけじゃない。ものすごく数値が高くても流産しない人もいる。高くても8割くらい。人間というのは一つの原因でどうのこうのなってしまうものではないということ。でも、また一つとは限らないのも人間。たとえば、ストレスがかかればプロラクチンが高くなる。プロラクチンが高くなれば、ナチュラルキラーNK細胞の拒絶が高くなる。それから血小板の機能が上がる。それの一つ一つがすべて原因になるわけ。

治療方法としてどうするかというと、すべてのレベルで予防線を張っていくということになる。それでも成功率はたぶん80%強です。それは赤ちゃんの染色体異常があるから。これは検査したら分かることだし、受け入れなければ行けないことだから。ここのところは覚悟がいりますよっていうことは分かっていてください。

不育症っていうのは元々は心身症扱いだったのね。5,60年前は精神療法が先。アメリカでも分かっているけど、精神療法も充分うまくいくことも分かっている。でも、時間とお金が10倍かかるっていうことも分かっている。精神療法っていかにもよさそうだけど、すごくお金と時間がかかる。根っこを考えなければいけないからね。

で、簡易的にするには、実際には薬を使うことになるんだけど。

結果を見てどのような治療をしていくか、考えましょう。

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以上でA先生の説明は終わり。
A先生は精神的な部分での治療も本当に大切にしているんだなぁと感じました。そして、すべての危険因子に対して予防線を張って、流産因子を一つ一つ消していくという感じ。
問診票の内容も普通の産婦人科の物とは違って、心理的な要因となる、夫や両親との関係や、流産時の心理状態まで問われるものでした。そういうところまで問うのは、ちょっとびっくりしたことでもありましたが、逆にそういうことも大切に考えているのだと感動しました。

その後、6種類の採血をしました。

結果が出るのは1ヶ月後です。
by hinahinar | 2006-03-13 22:16 | 城西病院妊娠前検査等
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